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大隅の鉄道史を残す鹿屋市鉄道記念館

鹿屋市鉄道記念館

大隅半島の人とモノを運び、生活と経済の足として活躍した国鉄大隅線は、車社会の到来とともにその暦を閉じることとなり、昭和62年(1987年)3月に廃止されました。

鹿屋市では、その歴史を後世に伝えるために、昭和63年(1988年)10月1日、旧国鉄大隅線の鹿屋駅跡地(現在の鹿屋市役所の隣)に、鹿屋市鉄道記念館を開館しました。

平成28年(2016年)9月には、来館者の利便性を高めるため、屋根・外壁の塗装やキッズコーナー・映像コーナーの設置、照明の増設などを施し、リニューアルしました。

鹿屋市鉄道記念館 全景

館内には旧大隅線で使用した運賃表や信号機、保線区関係の工具など400点余りが展示してあります。
記念館の南隣には、旧大隅線を走っていた国鉄キハ20系の気動車(デイーゼルカー)や駅名表示板が保存されています。
<※国鉄キハ20系気動車は、国鉄が昭和32年(1957年)に開発した一般形気動車>

大隅線で使用した運賃表

 

キハ20系の気動車(デイーゼルカー)

 

キハ20系の気動車(デイーゼルカー)の車内

● 所 在 地:鹿屋市共栄町20-2(鹿屋市役所隣)
● 電話番号:0994-40-0078
● 開園時間:午前9:00 ~ 午後4:30
● 休 園 日:月曜日(祝日の場合は翌日)
● 入 園 料:無料

 

 

 

【大隅線の歴史】

大隅線は、志布志駅から国分駅に至る98.3kmの鉄道路線でした。
以下、大隅線の歴史の記述

  • 1915年(大正4年)7月、鹿屋・高須間に軌間762mmの南隅軽便鉄道(大隅鉄道)が開通。
  • 1920年(大正9年)鹿屋・高山間 開通
  • 1921年(大正10年)高山・串良間 開通
  • 1923年(大正12年)高須・古江間 開通
  • 1935年(昭和10年)6月、鉄道省が買収し、国有化されて国有鉄道古江線となる
  • 同年10月、串良・志布志間 開通
    • しかし、前者と軌道幅が異なり、東串良以東を古江東線、他を古江西線と呼ぶ。
  • 1938年(昭和13年)10月、国鉄の標準軌条となり、両線をまとめ古江線と称する
  • 1961年(昭和36年)古江・海潟間 開通
  • 1972年(昭和47年)、海潟・国分間が開通し、全線開通となり名称を大隅線と改称した
  • 1987年(昭和62年)、全線開通後15年で廃止となる

線路跡は、ほとんどのところで道路化されたり遊歩道、農道になっている。